「リビングのエアコンの吹き出し口から、水がポタポタ垂れてくる!」
「もしかしてエアコンが壊れちゃった?床が水浸しで大ピンチ!」
夏休みに家族でリビングでくつろいでいるとき、エアコンから突然水が降ってきたら、本当にびっくりしますよね。「買ったばかりなのに不良品?」「修理代はいくらかかるの?」と不安(③)で頭がいっぱいになってしまいます。
こんにちは!現場監督を35年、お家のメンテナンスを5年やってきた、合わせて40年の「お家のプロ」です!
特に「開放的な吹き抜けのあるお家」にお住まいの施主様から、夏の暑い日にこの水漏れトラブルのご相談をいただくことが本当によくあります。
まず、慌てているあなたに、ベテランの私からホッとする結論を一番にお伝えします。
エアコンから水が垂れるとき、機械の故障ではなく、お部屋の『空気のバランス』が原因のことがよくあります。エアコン本体は元気な証拠ですよ。安心してくださいね。
なぜ、吹き抜けのある空間だとエアコンから水が垂れやすくなるのでしょうか?
今回は、40年の現場経験をもつ私が、その不思議な仕組みと「お家で今すぐできるカンタンな対策」を小学生でもわかるように優しく解説します!
1. なぜ水が垂れる?犯人は「上の方にある暖かい空気」
エアコンから水が垂れると、「中で水道管が破裂したのかな?」と思うかもしれませんが、実はこれ、冬の窓ガラスに水滴がつくのと同じ「結露(けつろ)」という現象(げんしょう)なんです。
夏の冷たいジュースを入れたガラスのコップを机に置いておくと、まわりに水滴がたくさんついて、机が濡れてしまいますよね。あれは、コップのまわりの空気が急に冷やされて、空気の中に隠れていた水分が「水」に変身したからです。
これと全く同じことが、吹き抜けのエアコンの吹き出し口で起きています!
前回の記事でもお話ししましたが、**「暖かい空気は上へ上へ、冷たい空気は下へ下へ」**という空気のルールがあります。
吹き抜けのある広い空間では、お部屋の上の方(天井の近く)に、真夏のムワッとしたものすごく暖かい空気がどっさりと溜まっています。
その暖かい空気が、エアコンが頑張って冷やしている「キンキンに冷えた吹き出し口(プラスチックのハネや枠)」にそよそよと触れるとどうなるでしょうか?
まさに、冷たいコップと同じ状態になり、吹き出し口の表面に大量の水滴(結露)がついて、それが限界を迎えてポタポタと下に垂れてきてしまうのです。
2. 【すぐできる】エアコンの水垂れをピタッと止める3つのプロ技
「故障じゃないなら、どうやって止めればいいの?」
お家にあるものや、エアコンの設定を少し変えるだけで、この結露を劇的に減らすことができます!
① 風量を「強」にする(これが一番大事!)
「電気代がもったいないから」と、風量を「弱」や「微風」にしていませんか?実はこれが水漏れの一番の原因です!
風が弱いと、冷たい空気がエアコンの出口に長くとどまるため、吹き出し口がどんどんキンキンに冷えて結露しやすくなります。
風量を「強」にすると、冷たい空気が勢いよくビュンと飛び出すため、出口が冷えすぎるのを防ぎ、結露をスカッと予防できます。
② シーリングファン(プロペラ)やサーキュレーターを回す
吹き抜けの天井にあるプロペラ(シーリングファン)や、お持ちのサーキュレーターを回して、上の方に溜まっている暖かい空気をしっかりとかき混ぜてください。
エアコンのまわりに暖かい空気がモワモワと滞留(たいりゅう)しなくなれば、吹き出し口が涙を流す(結露する)ことはなくなりますよ!
③ 風向きを「下向き」にする
エアコンのハネ(フラップ)が上を向いていると、上方の暖かい空気をわざわざ吸い寄せやすくなってしまいます。風向きは**水平よりも少し下向き**に設定して、冷たい風を一気に1階のリビングへ届けるようにしましょう。
3. 現場監督の忠告:もし直らないなら「ドレン管のつまり」かも?
「風量を強にして、空気をお部屋でグルグル回しても、まだ水が止まらない…」
その場合は、結露ではなく、エアコンが吸い取った水をお外に逃がす「ドレン管(外につながる細いホース)」が詰まっているSOSサインかもしれません。
エアコンは部屋を冷やすとき、空気の中の水分をカットして、水に変えてお外へ捨てています。そのホースの出口に、お庭の泥や、虫(カナブンなど)が詰まってしまうと、行き場を失った水が逆流して、お部屋の中に溢(あふ)れ出してきてしまいます。
お外のホースの先を覗(のぞ)いてみて、水がチョロチョロと出ていない場合は、ホースのお掃除が必要、あるいはエアコンの寿命(買い替え)や専門の修理が必要です。
まとめ:お部屋の風を動かして、快適な夏を過ごそう
吹き抜けのエアコンから垂れる水は、お家が広いからこそ起きる「空気のすれ違い」のサインです。決して欠陥(けっかん)やエアコンの故障ではないケースが多いので、まずは落ち着いてお部屋の風を動かしてみてくださいね。
「風量を強にしても直らない」「ホースを見ても原因がわからないから、一度プロの目できちんと診てほしい」という大人のみなさんは、修理業者さんに相談するタイミングです。
夏の水回りの修理は、ネットで慌てて探すと「高額な請求をされた!」という悲しいトラブルが本当に多いジャンルです。国や厳しい審査をクリアした地元の優良な水道・エアコン修理の業者さんに見積もりを依頼して、スッキリ安心な夏を過ごしましょう。現場からは以上です!
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