「キッチンの換気扇を回すと、なぜか壁のスイッチやコンセントから風がシューシュー入ってくる…」
「これって、壁の中に隙間がある欠陥住宅(けっかんじゅうたく)なんじゃ…?」
お部屋を暖めたり冷やしたりしているときに、壁のちょっとした隙間から冷たい風(あるいは生温かい風)が吹き込んでくると、なんだか不気味ですし、お家が壊れているんじゃないかと不安になってしまいますよね。
こんにちは!現場監督を35年、お家のメンテナンスを5年やってきた、合わせて40年の「お家のプロ」です!
新築や築浅のお家に住み始めたお施主様から、「壁から風が吹いてくる!」というお電話をいただくこと、実はもの凄く多いんです。
点検に伺うと、みなさん「手抜き工事をされたんじゃないか」とハラハラされています。
でも、最初にプロとしてハッキリお伝えします。これ、欠陥住宅では全くありません!むしろ「お家がしっかりと隙間なく、上手に建てられている証拠」なんです。
今回は、40年お家の現場を見てきた私が、スイッチから風が吹き出す面白いメカニズムと、今すぐできる超簡単な解決策を、小学生でもわかるように優しく教えます!
1. 原因は「お家の気密性が良すぎるから」!注射器でイメージしてみよう
最近の新しい建物は、昔のお家に比べて「気密性(きみつせい)」がめちゃくちゃ高くなっています。
気密性が高いというのは、分かりやすくいうと「魔法瓶(まほうびん)のように、お家全体の隙間がほとんどない状態」のことです。これがエアコンの効きを良くするヒケツなのですが、ここで換気扇を回すと、ある現象が起きます。
キッチンの強力な換気扇は、お部屋の中の空気を**「ものすごい勢いで強制的に外へ」**追い出しています。
ここで、1本の「注射器(ちゅうしゃき)」や「紙パックのジュース」をイメージしてみてください。
紙パックのジュースをストローで思いっきり吸うと、パックが「ペコッ」と凹(へこ)みますよね。中の飲みものが外に出た分、パックの中が真空(しんくう)に近づいて引っ張られるからです。
お家でも全く同じことが起きています!
換気扇が外に空気をどんどん放り出すので、お家の中の空気が足りなくなってしまい、家全体が「空気を吸いたいよ〜!」と外の空気を力いっぱい引っ張る(陰圧になる)状態になります。
しかし、最近のお家は魔法瓶のようにガッチリ密閉されているため、空気が入ってくる場所がありません。
困ったお家は、なんとかして空気を集めようと、**壁の裏側とつながっている「スイッチの穴」や「コンセントのわずかな隙間」から、外の空気を必死に吸い集めてしまう**のです。
これが、スイッチから風がビュウビュウ吹き出してくる本当の理由です。お家が密閉されている証拠ですから、手抜き工事どころか、むしろ大工さんが丁寧に作ってくれた証なんですよ。
2. 【プロが教える】風のシューシュー音をパッと止める2つの対策
「原因はわかったけど、やっぱり風が入ってくるのは寒いし気になる!」
そんなときは、お部屋の空気の通り道を作ってあげるだけで、一瞬で解決します!
対策①:壁にある「給気口(きゅうきこう)」を開ける
みなさんのお部屋の壁に、丸や四角のプラスチックの「パカパカするフタ」がついていませんか?あれは専門用語で「給気口」といって、換気扇を回したときに空気をここから綺麗に取り入れるための、**専用のストローの穴**です。
「冬に寒いから」「虫が入りそうだから」と、この給気口をカチッと閉め切っていませんか?
ここを閉じてしまうから、お家が苦しくなってスイッチの隙間から息をしてしまうのです。換気扇を使うときは、この給気口を必ず「開」にしてください。これだけで、スイッチからの風はピタッと止まります!
対策②:換気扇を使うときだけ、窓を数センチ開ける
もしお部屋に給気口がない場合や、給気口を開けても風が止まらないくらい換気扇が強力な場合は、キッチンの近くの窓をほんの1〜2センチだけ開けてみてください。
窓という「大通りの大扉」が開けば、お家はそこから楽に空気を吸い込めるようになるため、わざわざ狭いスイッチの隙間から風を吸い上げる必要がなくなります。
3. 現場監督からのアドバイス:それでも気になるなら「気密コンセントカバー」
「給気口を開けても、やっぱりコンセントからほんのり風が入ってきて足元がスースーする…」
「隙間風のせいで、コンセントのまわりの壁紙(クロス)が黒く汚れてきちゃった!」
そんなときは、電気工事で**「気密コンセントカバー(防気カバー)」**というパーツを壁の中に取り付けるのがおすすめです。
これはコンセントのプラスチック枠の裏側にパコッとはめ込むゴム製のカバーで、壁の奥からの風を物理的にシャットアウトしてくれます。1箇所あたりの部品代は数百円程度で、電気屋さんにお願いすればあっという間に工事が終わりますよ。
もし、「うちのお家、そもそも給気口が足りていない気がする」「もっと最新の、自動で開閉する給気システムにリフォームしたいな」という場合は、一度信頼できるリフォーム業者さんに相談してみるのも手です。
まとめ:スイッチの風はお家が「深呼吸」しているサイン
換気扇を回したときにスイッチから吹く風は、お家が「苦しいよ、どっかストローの穴(給気口)を開けて!」と教えてくれている**深呼吸のサイン**です。
まずは今すぐ、リビングやキッチンの壁にある給気口が「閉」になっていないか、宝探しのチェックをしてみてくださいね!
もし、「給気口をどこを開ければいいか分からない」「壁の黒ずみや隙間風を、プロの職人さんに綺麗に直してほしいな」という大人のみなさんは、一度信頼できる地元の業者さんに無料で見積もりをお願いしてみるのがおすすめです。
空気の流れをバッチリ整えて、夏も冬もエアコンがよく効く、1番居心地のいい我が家を作っていきましょう。現場からは以上です!
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