「夜、ちゃんと網戸にしているのに、気がつくとテレビの周りや壁に小さな虫が止まっている」
「網戸が破れているわけでもないのに、いったいどこから入ってくるの?」
夏の夜、涼しい風を入れようと思って網戸にしているだけなのに、いつの間にか部屋の中に小さな虫が入っていることがありますよね。
電気の周りを飛び回られたり、朝起きたら床に落ちていたりすると、不快ですし、虫が苦手な方にとってはかなりストレスだと思います。
はじめまして。建築施工管理として35年、住宅の新築・リフォーム・メンテナンスに携わってきた「よしたが」です。
現在も住宅メーカーでメンテナンス職として、日々お客様の住まいの不具合や修理相談に対応しています。
この「網戸にしているのに虫が入ってくる」という相談は、夏になると本当に多いです。
お客様からも、
- 網戸が古くなっているのでしょうか?
- サッシがゆがんでいるのでしょうか?
- 網戸を閉めているのに、なぜ虫が入るのでしょうか?
と聞かれることがあります。
結論から言うと、網戸から虫が入る原因は、家の不具合というよりも、「虫の大きさ」「網戸の目の粗さ」「網戸の使い方」が関係していることが多いです。
特に多いのが、網戸の位置が合っていないことで、窓と網戸の間にすき間ができてしまっているケースです。
原因がわかれば、今日からできる対策だけでも虫の侵入をかなり減らせることがあります。
この記事では、現場経験をふまえて、網戸にしているのに虫が入る原因、正しい網戸の使い方、虫を入りにくくする対策、古い網戸で確認したいポイントをわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 網戸にしているのに虫が入る原因
- 網戸の正しい使い方
- 小さな虫を防ぎやすくする方法
- 網戸のモヘアで確認すべきポイント
- 網戸交換やサッシ修理を検討すべきタイミング
網戸にしているのに虫が入る主な原因
網戸が破れていないのに虫が入ってくると、不思議に感じると思います。
しかし、実際には虫が入ってくるルートはいくつかあります。
特に多いのは、次の2つです。
- 虫が網戸の目より小さい
- 網戸と窓の位置が合っておらず、すき間ができている
それぞれ詳しく見ていきましょう。
原因1. 小さな虫が網戸の目を通り抜けている
昔から一般的に使われている網戸は、18メッシュと呼ばれるタイプが多いです。
メッシュとは、網目の細かさを表す単位です。
18メッシュの網戸は、蚊やハエなどを防ぐにはある程度効果がありますが、非常に小さな虫まですべて防げるわけではありません。
夏の夜に照明へ集まりやすい小さな虫には、ユスリカ、チョウバエ、コバエのように、かなり小さいものもいます。
こうした虫は、網戸が破れていなくても、網目を通り抜けて室内に入ってくることがあります。
つまり、網戸が壊れているのではなく、虫のサイズに対して網目が少し大きいというケースです。
原因2. 網戸の位置が違っていて、すき間から入っている
もうひとつ多いのが、網戸の位置によってすき間ができているケースです。
特に注意したいのが、窓を半分だけ開けているときです。
引き違い窓の場合、網戸の位置によっては、窓ガラスと網戸の間にすき間ができてしまうことがあります。
このすき間があると、虫は網目を通り抜けるのではなく、横のすき間から入ってきます。
現場でも、「網戸は破れていないのに虫が入る」という相談で確認してみると、網戸の位置が原因だったということがあります。
特に、窓を少しだけ開けて風を入れているときは、網戸と窓の重なり方を確認してみてください。
虫を入りにくくする網戸の正しい使い方
網戸から虫を入りにくくするには、まず網戸の位置を確認することが大切です。
お金をかけずに今日からできる対策なので、ぜひ一度試してみてください。
対策1. 網戸は基本的に右側で使う
一般的な引き違い窓の場合、室内側から見て、網戸を右側にして使うとすき間ができにくい構造になっていることが多いです。
右側に網戸を寄せた状態で、右側の窓を開けると、窓のフレームと網戸のすき間がふさがりやすくなります。
反対に、網戸を左側にしたまま窓を半分だけ開けると、窓と網戸の間にすき間ができることがあります。
このすき間から虫が入りやすくなるため、まずは網戸を右側にして使ってみましょう。
ただし、窓の種類やサッシの構造によって使い方が異なる場合もあります。
大切なのは、網戸と窓の間にすき間ができていないかを確認することです。
対策2. 窓を少しだけ開けるときほどすき間に注意する
窓を全開にしているときよりも、半分だけ開けているときの方が、すき間に気づきにくいことがあります。
夜に少しだけ風を入れたいとき、窓を中途半端な位置で止めることがありますよね。
このとき、網戸とガラス窓の重なりがずれていると、横から虫が入る通り道ができてしまいます。
窓を少しだけ開ける場合も、網戸と窓のフレームがきちんと重なっているか確認しましょう。
網目を細かいタイプに変える方法
網戸の位置を直しても小さな虫が入ってくる場合は、網目そのものを細かくする方法があります。
標準的な網戸よりも細かい網に張り替えることで、小さな虫が入りにくくなります。
24メッシュや30メッシュの網戸を選ぶ
一般的な網戸よりも目が細かいタイプとして、24メッシュや30メッシュなどがあります。
数字が大きくなるほど、網目は細かくなります。
小さな虫が気になる場合は、24メッシュ以上の網戸を検討するとよいでしょう。
ただし、網目が細かくなるほど、風通しが少し弱く感じられることがあります。
そのため、虫の侵入を防ぎたい場所と、風通しを重視したい場所で使い分けるのもおすすめです。
網戸用の防虫スプレーを使う
網戸用の防虫スプレーを使うのも、手軽にできる対策です。
網戸の外側にスプレーしておくことで、虫が近づきにくくなる効果が期待できます。
ただし、使用するときは商品の説明をよく読み、使用できる場所や頻度を守りましょう。
ペットや小さなお子さんがいるご家庭では、成分や使用場所にも注意してください。
それでも虫が入るときはモヘアを確認
網戸の位置を直した。網目も細かくした。防虫スプレーも使った。
それでも虫が入ってくる場合は、網戸の横についている「モヘア」を確認してみてください。
モヘアとは?
モヘアとは、網戸の横についている黒やグレーのふさふさした毛のような部材です。
このモヘアは、網戸と窓サッシのわずかなすき間を埋める役割があります。
普段あまり目立たない部品ですが、虫の侵入を防ぐうえではとても大切です。
モヘアが傷むとすき間ができる
モヘアは、年数が経つと紫外線や雨風の影響で劣化します。
毛が短くなったり、抜けたり、硬くなったりすると、網戸とサッシの間にすき間ができやすくなります。
このすき間から小さな虫が入ってくることがあります。
特に築10年以上経っている家や、日当たりの強い窓では、モヘアが劣化していることがあります。
モヘアは自分で交換できる場合もある
モヘアは、ホームセンターなどで購入して自分で交換できる場合もあります。
ただし、網戸の種類によってサイズや取り付け方が違います。
合わないものを無理に取り付けると、網戸の動きが悪くなったり、すき間が残ったりすることがあります。
不安な場合は、網戸の写真やサイズを控えて、専門業者やホームセンターで相談すると安心です。
網戸交換やサッシ修理を検討した方がいいケース
網戸は、張り替えやモヘア交換だけで改善することもあります。
ただし、状態によっては網戸ごと交換した方がよい場合もあります。
次のような症状がある場合は、交換や修理を検討してみましょう。
- 網戸が破れている
- 網がたるんでいる
- 網戸がスムーズに動かない
- 網戸のフレームがゆがんでいる
- モヘアが短くなってすき間がある
- 網戸のレールが曲がっている
- 何度調整してもすき間ができる
特に、網戸のフレームやレールがゆがんでいる場合は、網だけを張り替えても根本的に改善しないことがあります。
網戸が古くなっている場合は、目の細かい網戸や防虫性能の高い網戸に交換することで、虫対策と使いやすさを同時に改善できる場合があります。
専門家としての意見:まずは「網戸の位置」と「すき間」を見るだけで変わります
現場で見ていると、網戸から虫が入る原因は、意外と大きな故障ではないことが多いです。
もちろん、網戸の破れやサッシのゆがみが原因のこともあります。
しかし、実際には、網戸の位置が違っていてすき間ができていたり、モヘアが劣化していたりするケースがよくあります。
そのため、まずは次の3つを確認してみてください。
- 網戸が右側にあるか
- 窓と網戸の間にすき間がないか
- 網戸の横のモヘアが短くなっていないか
この3つを見るだけでも、虫の侵入を減らせることがあります。
大がかりなリフォームを考える前に、まずはできるところから確認してみるのがおすすめです。
まとめ:網戸の虫対策は、位置・網目・すき間の確認から
網戸にしているのに虫が入ってくる原因は、家が壊れているからとは限りません。
多くの場合、次のような原因が関係しています。
- 虫が網戸の目より小さい
- 網戸と窓の位置が合っていない
- 窓と網戸の間にすき間がある
- モヘアが劣化している
- 網戸やサッシにゆがみがある
まずは今日の夜、窓を閉める前に、網戸の位置を確認してみてください。
網戸を右側にして使うだけで、虫の侵入が減ることもあります。
それでも小さな虫が入る場合は、24メッシュや30メッシュの細かい網戸、防虫スプレー、モヘア交換などを検討するとよいでしょう。
もし、家中の網戸が古くなっている、サッシがゆがんでいる、網戸がスムーズに動かないという場合は、専門業者に相談してみるのも安心です。
正しい網戸の使い方と少しのメンテナンスで、夏の夜をもっと快適に過ごせるようになります。
網戸の虫対策や交換で迷ったら網戸の交換やサッシの調整は、窓のサイズ、網の種類、レールやフレームの状態によって費用が変わります。
「網戸を目の細かいタイプに変えたい」
「網戸のすき間から虫が入ってくる」
「網戸が古くて動きが悪い」
「サッシまわりも一緒に見てほしい」
という方は、まずは複数の業者に相談し、修理内容と費用を比較してみると安心です。


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